虚弱ニートは、たゆたう謡う

通院記録と趣味、小さな幸せ、特に何もない生活の日記。

記憶の無くなるきっかけは

きっかけは昼夜問わず怒鳴り声といったような騒音だったと思う。

 

最初に起こったことは集中力ゼロになって何も思考できなくなる。

次に起こったことはリアルな夢、眠ったのに全て夢を見て寝られた気がしないといった睡眠障害

眠すぎて眠すぎて昼間に寝ていた私は度々叩き起こされ白昼夢を見るようになった。

凄かった、目の前に広がる現実の続き。

内容は様々でめちゃくちゃなのに現実の続きから実体験の様に繋がっていってどこまでが本当かわからなくなっていった。

怖くなった私は日常の真実だけを記す日記やメモを取り始めるが集中力ゼロ、思考力もゼロ。何一つまともに書くけず絶望した。

気付けば耐え難い頭痛に苛まれるようになっていて、少し強力な頭痛薬を毎日3回飲むようになっていた。

その頭痛自体が頭痛薬の副作用かと思って使用を中止してみたり、安易にお酒で止まらないかと試してみたり、何か足りない栄養素のせいかと調べたり、出来るだけ寝る時間を増やしてみたがどれもダメ。

日中でも眠れば夢を見て、目をつむれば幻が見え、もうめちゃくちゃだった。

 

そんな中でも騒音などは止まらなかったのでどんどん悪化していったのだと思う。

更には私が日中抜けたことで祖父の攻撃を祖母が受けるしかなく、祖母が精神的に悪化して私が助ける前の状態に戻っていって、車で突然どこかに行ってしまうようになってそれもまたストレスだった。

ちゃんと寝てスッキリしたら一度実家に帰ろうと思っていて、スッキリして起きると夕方という日が続いていた。

だんだん帰れる気がしなくなっていって、実家に自分を連れ帰ってくれるよう助けを求めたが「自分で帰ってこい」応えてくれるわけがなかった。

 

記憶によると私は気合で一度揺り戻した。

近い将来老人ホームに入る時の手続きというかあたりと、認知症の悪化していく祖父の金銭面の処理を祖父母の娘に頭を下げてお願いするのが限界だった。

それがキッチリ継げたことだけでもう十分だった。

だけど、私には誰の手助けもなくて自分をそのままの状態で維持することが無理だった。

 

音楽で気を紛らわせようとしたが大した効果を得られなかった。

ゲームに熱中しようとしてみたが何もやる気が起きなくて無理だった。

誰でもいいからとチャットしてみたが返事を考えていると頭が過熱して結局止めた。

ちょっと何か考えるだけで後ろ頭の付け根がものすごく熱くなって頭がボーっとしてきて頭痛がするので何も考えないように気を付けるようにした。

 

夢も幻覚も悪夢ばかりになり、自分が何をしているのか、していたのかをどんどん忘れ、食事どころではなくなりガリガリに痩せきり、何でもいいから眠りたい、どうでもいいから眠りたい、起き上がって前を見て聞いているけど目の前に広がる白昼夢が邪魔だった。

それでも真実だけ書き留めようとしていた。

書き方がわからなくなっていき、書き方の勉強をした。

何から何までわからないような気がしていき、知能が低下していくのを感じた。

自分が遠くなっていくような感じがした、感覚が鈍磨していった。

本当に何もできず、ただ寝て終わる日が増えていった。

悪夢を何度も何度も見て記憶が壊れていき自分が何かしてしまったと怯え始め、また悪夢に苛まれ、言われたことを書き留めようとするのを気力で止めて真実だけを書いた。

それが精いっぱい、いっぱいいっぱいだった。

 

悪夢が耐えられる限界を超え、ある日幻聴が聞こえ家を出たんだろうと思う。

 

ざっと思い出せたのはここまで、詳細を考えると頭に悪そうだから考えない。

親戚には性格の悪い人間しかいなかったというのは、また別のお話。